tag:blogger.com,1999:blog-11326519778048895622024-03-08T16:30:03.094+09:00My Favorite Things三治http://www.blogger.com/profile/14312372462432262892noreply@blogger.comBlogger62125tag:blogger.com,1999:blog-1132651977804889562.post-3158787082873043212007-03-12T19:13:00.000+09:002007-07-18T19:15:05.009+09:00No.62 SONY暫くPCとPS2ぐらいしか付き合いが無いSONYと私だが。<br />機種変の度悩んでいたSONY携帯に、遂に変えた。<br />何だか昔の恋人とよりを戻したような、くすぐったさがある。<br /><br />元々私は大のSONYファンだった。話は中一まで遡る。<br />私は、夜になると全国の電波が受信できるAMラジオが好きで、よく他府県のローカル番組に投稿していた。<br />感度のいいラジオが必要だった。当時まともにラジオの感度を追求していたのはSONYだけだった。<br />世界中の放送が聞ける短波ラジオを買った。地球の裏からの生放送は、ネットの無い時代には物凄く貴重な情報源に思えた。<br />SONYの「本質の性能」を売る技術屋としての矜持に、畏敬の念を抱いた。<br />ウォークマンやミニコンポ、乾電池の果てまでSONYばかり買っていた。<br /><br />最近は、あまり評判が良くない。SONY製品が嘲られるのを見る度、胃のあたりがチクリと痛む。貢献したくなる。<br />具体的には、技術屋としての矜持を久々に感じさせる、世界最速CPU搭載の脅威の高性能量販機、PS3を買いたいのだが。<br />携帯を買ったから、当分無理だろうな。<div class="blogger-post-footer">©三治</div>三治http://www.blogger.com/profile/14312372462432262892noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-1132651977804889562.post-8962013703296532782006-12-17T19:12:00.000+09:002007-07-18T19:13:29.359+09:00No.61 あ、安部礼司低い位置に限界のあるメディアが好きなのかもしれない、と最近思う。<br />テレビドラマはほとんど見ない私だが、同じように下らない内容でもラジオドラマはやっていれば必ず聴くようにしている。<br />北海道では、土曜夕方の『トヨタドライビングシアター』と、日曜夕方の『あ、安部礼司』である。<br />特に、世代的にツボなポイントが多い後者は、聴き逃すと悔しいぐらいだ。<br /><br />ラジオドラマでは、テレビや映画とは違い、場面の情景は脳内で組み立てることになる。<br />それが、楽しいのだ。<br />テレビドラマはある意味、考える余地を減らすことを目的としている。『渡る世間』や『水戸黄門』が典型だ。<br />そのわかりやすさが、私にはつまらんのだ。わかりやすいからこそ、リアリティに欠く。<br />所詮テレビだから、というエクスキューズは私には通用しない。<br />言わなくていいこたぁ、言うな。と言いたいわけだ。<div class="blogger-post-footer">©三治</div>三治http://www.blogger.com/profile/14312372462432262892noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-1132651977804889562.post-9429094646395258742006-12-11T19:11:00.000+09:002007-07-18T19:12:18.323+09:00No.60 豆苗野菜の発芽したばかりの幼苗は、独特な物質が含まれ、体にいいものが多いそうだ。<br />代表はもやしだ。カイワレ大根もこの仲間だ。ブロッコリースプラウトの発癌抑制作用が注目されたこともあった。<br />私は、健康がどうとかより、独特の香味が好きなものが多い。<br />中でも私が特に好きなのが、豆の芽を日に当てて育てた、豆苗である。<br />うまい、上に、最近売っているものはマット状になった根がそのままついている。その根を水栽培するとまた生えてくるのだ。<br />ケチな私には、たまらなくかわいい奴なのである。<br /><br />豆の香りを凝縮し、青っぽさを加えたような独特の風味を活かす、料理例。<br />フライパンにゴマ油を入れ、煙が出るほど空焚きする。<br />豚の細切り肉を入れて炒め、色が変わったら3cmほどに切った水菜と豆苗を入れる。<br />水分が出てきたあたりで醤油を回しかける。<br />この間、3分ほど。豚の旨味が菜っ葉に乗り、ゴマと豆苗と醤油の香りがたちこめる。<br />これをそのまんま丼飯に乗せる。がっつく。<br />うまいんだよ。書いてたら食いたくなるぐらい、うまいんだ。<div class="blogger-post-footer">©三治</div>三治http://www.blogger.com/profile/14312372462432262892noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-1132651977804889562.post-88512754156997561072006-11-12T19:10:00.002+09:002010-03-07T21:28:24.168+09:00No.59 アドルフに告ぐ読みたい読みたいと思いつつ、読んでいなかった漫画というのがいくつかある。<br />何を言われなくても意固地になりやすい私は、名作と言われるものほど読んでいないかもしれない。<br />やっと、読んだ。4時間かけてゆっくり全部読み切った。<br /><br />ひとの、帰属意識と、謂われのない憎しみあいと。<br />愚かしい、と言ってしまえばそれまでだ。<br />だが、そんなに簡単に片付けられるものではないのは確かである。<br /><br />やや右寄りを自覚する人が増えている。<br />あまりに劇場的な前政権の異常なまでの高支持率が、それを裏付けていた。<br />是非、読んで欲しい。<br />日本人である前に、何なのかを考えて欲しい。<br />憎しみに憎しみで報いる限り、憎しみの連鎖は終わらない。<br />私は日本が好きだが、国の体制のために命を捨てるつもりはない。<div class="blogger-post-footer">©三治</div>三治http://www.blogger.com/profile/14312372462432262892noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-1132651977804889562.post-39563083648484297782006-11-07T19:09:00.000+09:002007-07-18T19:10:09.001+09:00No.58 雪週間天気予報を、今朝から何度も見てしまう。<br />今週末、雪の予報が出ているのだ。<br />既に旭川や稚内では降っている。いよいよ、私の町にもやってきたのだ。<br /><br />北海道に住んでいれば、好むと好まざるとに関わらず雪と付き合わされる。<br />疎ましく感じるときも、やはり私にもある。<br />それでも、やはり雪が好きだと思えるのは、その美しさもまたよく知っているからだ。<br />白いから、ふわふわしているから、そういう単純に視覚的なものだけが、雪景色の美しさの要因ではない。<br />雪は、音を吸い込む。聴覚を消す。<br />雪は、匂いを包む。嗅覚も消す。<br />五感のうち二つが失くなれば、自然と残りが研ぎ澄まされる。<br />肌をさすような冷たさの中で、ゆるやかな冬の日差しに輝く晴れた雪の朝。<br />大粒の綿雪がひらひら舞い降りる夜の電灯の下。<br />僅かに聞こえる、自分が踏みしめる雪上の足音だけがぎゅっぎゅっと鳴る中で。<br />一人歩いた美しい記憶は、私にとって大切なものなのである。<div class="blogger-post-footer">©三治</div>三治http://www.blogger.com/profile/14312372462432262892noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-1132651977804889562.post-79376906038344282006-10-11T19:07:00.000+09:002007-07-18T19:09:02.969+09:00No.57 小島麻由美どうにも、目が疲れる仕事をしている。<br />もともと、目がいい。両目2.0ある。だからこそ逆に、弱い。疲れやすいのだ。<br />何もない日は、一日パソコンの前にいる。<br />外での仕事といえば、カンカン照りがデフォだ。私は晴れ男である。<br />小一時間の用事のために、片道4時間運転してとんぼ返り、なんてことも、広い北海道ではままある。<br />目から頭痛へ、そして全身に疲れが回り、吐き気すらする。首がゴキゴキ鳴る。<br /><br />ぐったりして、帰り道。<br />普段はFMラジオか、大音量でパンクロックをかける私だが。それは無理だ。吐いてしまう。<br />そこでかけるのが、小島麻由美である。<br /><br />時に囁くような、時に呻くような、時に撫でるような。彼女の気怠い歌声と、ジャズのリズムと。強めにエフェクトを利かせたミックスが。心地良い。<br />あんまり好きな言葉ではないが、癒されるというのはこういう時に使うのだろう。<br />秋の夜長の、街灯の下がまた、よく合う。<div class="blogger-post-footer">©三治</div>三治http://www.blogger.com/profile/14312372462432262892noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-1132651977804889562.post-84062961239864028872006-10-03T19:06:00.000+09:002007-07-18T19:07:29.850+09:00No.56 青空文庫Web上某所の、携帯小説というのが盛り上がっているらしい。<br />出版される作品もあり、なかなか売れているようだ。<br />それについてどうこうはない。個人の愉しみとして書かれたものだ。<br />読んで面白いと思う人が買うのだろうし、作者と直接Web上で会話できる所も魅力なのだろう。<br /><br />だが、私は楽しめない。<br />あれよりマシなものならハーレクインにだっていくらでもある、とすら思う。<br />それに、本当の名作を無料で読めるサイトだってある。<br />青空文庫である。<br /><br />このコーナーの、太宰の項目からのLinkでお気付きの方もいるだろうか。<br />作者が没後50年を経過し、著作権がなくなった作品を中心に、名作を幅広く収録している。<br />昔から、布団で本を読む習慣があり、iモードを持ってからは、布団でゴロゴロネットする習慣に変わった私にとって。<br />こんなにうってつけなサイトは他に無い。<br /><br />著作権期間が100年に延長されるらしいが。<br />故人の墓暴きで金を稼ぐのも、大概にしたほうがいい。<br />表現者というものは、作品が広く知られる以上の喜びはないのだから。<div class="blogger-post-footer">©三治</div>三治http://www.blogger.com/profile/14312372462432262892noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-1132651977804889562.post-39632476111437267072006-10-02T19:04:00.000+09:002007-07-18T19:06:05.959+09:00No.55 羊蹄山日本一が岩木山だとしたら。北海道一は、羊蹄山か利尻岳か。<br />迷う所だが、迫力で言えば羊蹄山であろうか。<br />まるで周りの山々を蹴散らしたかのように、ひとりドスンと聳え立つその威容。<br />札幌側から国道230号・276号を進んでいくと、まさに圧巻である。<br />普通に町にいながらにして、山裾の牧草地からすいと一息に山頂まで視線をすべらせることができる山など、北海道にしか有得ないのではなかろうか。<br /><br />この時期のお勧めは、中山峠からの遠景である。<br />夕刻。日没。<br />まるでおびき寄せるかのように、太陽を飲み込む羊蹄山。<br />木々の紅をより濃く見せる夕焼けと共に、えもいわれぬ情景を形作る。<br />名物のあげいもを頬張りながらそこに佇めば、浮世のことなど忘れてしまう。<div class="blogger-post-footer">©三治</div>三治http://www.blogger.com/profile/14312372462432262892noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-1132651977804889562.post-45084679646765402152006-09-15T19:03:00.000+09:002007-07-18T19:04:38.321+09:00No.54 いわし雲一年で一番、秋が好きだ。<br />秋は、時間がゆっくり流れる気がする。<br />日の光が、優しくやわらかく感じる。<br />つめたい風がゆらゆら動き、草木はしなやかに靡きながら冬支度を始める。<br />そして、青く静かに澄み切った空と、いわし雲。<br /><br />秋は夕暮れ、などとしたり顔をしたあばずれが、1000年ほど昔にいたようだが。<br />秋の夕暮れが美しいのは、鳥が飛ぶから、虫が鳴くから、だけではない。<br />一番美しいのは、色とりどりに染まり連なって浮かぶ、いわし雲である。<div class="blogger-post-footer">©三治</div>三治http://www.blogger.com/profile/14312372462432262892noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-1132651977804889562.post-25552754020675982172006-09-02T19:01:00.000+09:002007-07-18T19:03:26.418+09:00No.53 セピアのしげき北海道土産を何か。と言われると。困る。<br />軽薄。歴史がない。<br />京土産ほどの高いクオリティを求めずとも、もう少しどうにかならんかと思う。<br />白い恋人。まずくはない。でもそれ、北海道と繋がる何かがあんのか?<br />じゃがぽっくる。話題らしい。だが、そんなほとんどの道民が食ったことない、手に入らない土産ってあり得るか?<br />蟹。うに。いくら。メロン。そんなの買う金ある人は僕に聞かないで下さい。<br />木彫りの熊・・・いや言うまい。<br /><br />確実にそこにしかない。そこの「地」を感じる。うまい。そして、気軽に手にできる。土産の基本はこれだろう。<br />それが「セピアのしげき」である。<br />苫小牧にある中小飲料メーカー、しかし知る人ぞ知る「ガラナ」ブームを巻き起こした会社の新製品だ。<br />支笏湖系の天然水を使い、糖原料に北海道特産の甜菜(ビート、砂糖大根)を使ったサイダーである。<br />今の清涼飲料は、合成ショ糖を使っている。これは、化学調味料と一緒で舌に残る。飲んだ後、口がベタつくのはそのためだ。<br />セピアのしげきには、それがない。甘味自体も控えめで、炭酸飲料にも関わらず水の旨味すら感じる。<br />コレ、すごいですよ。<div class="blogger-post-footer">©三治</div>三治http://www.blogger.com/profile/14312372462432262892noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-1132651977804889562.post-16887936972295729302006-08-31T19:00:00.000+09:002007-07-18T19:01:39.219+09:00No.52 携帯52番目にして大事なものを書き忘れていたのに気が付いた。<br />携帯。<br />これがないと、困ってしまう。というか、もはや無い生活が考えられない。<br />最強の暇つぶしツールであり。うっぷんの捌け口であり。<br />また、今はPCもあるとはいえ、最も手軽かつ使い慣れたウェブツールでもある。<br /><br />ウェブツールとしての携帯にあってPCに無いもの。<br />一番大きいのは操作が簡易、かつ起動が高速であり、使うボタンが少ないこと、と思う。<br />ウェブに何時間も貼り付く必要があるならPCがいいに決まっているが、今はなかなかそんな機会はない。<br />寝る前の布団の中だろうが、便所だろうが、車の運転中だろうが。<br />どこでもちょちょいのちょいで起動して扱える。<br />こんなに便利なものは、他にないんじゃないかとすら思える。<div class="blogger-post-footer">©三治</div>三治http://www.blogger.com/profile/14312372462432262892noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-1132651977804889562.post-60966317956902657112006-08-14T18:57:00.000+09:002007-07-18T19:00:25.096+09:00No.51 とろろそば北海道では、減反政策の煽りを受け、水田から転作しやすい蕎麦の作付が急速に増えている。<br />夏場、田舎をあちこちドライブしていると、棚田から転作した蕎麦の段々畑が、白い花を咲かせている。<br />なかなか、いいものだ。<br />収穫量がどんどん増えているので、どんな町にも一軒はうまい手打ち蕎麦屋がある。<br />各地を飛び回る仕事をしていると、それを探すのがまた楽しみだ。<br />大抵、とろろそばを注文する。やはり十勝が名産の長芋が使われている。<br />大和芋など内地のとろろ芋に比べると、肌理が荒く粘りが弱めで、しゃきしゃきした食感が残る。それが、蕎麦には実に良く合う。<br />十割のぶっとい蕎麦にとろろをたっぷり絡ませて。ずるずるずるずるすする。<br />夏は特に、これに限る。<div class="blogger-post-footer">©三治</div>三治http://www.blogger.com/profile/14312372462432262892noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-1132651977804889562.post-4471751412295443542006-08-14T17:46:00.000+09:002007-07-18T18:57:30.117+09:00No.50 "5"好きな数字。聞かれたら、5。と答える。<br />奇数が好きだ。それも素数が好きだ。割り切れるなんて、つまらない。<br />理由は、無い。<br />野球少年にありがちな背番号からではない。私のアイドル、原辰徳は8番だった。<br />サッカーの背番号でもない。5番は大抵地味なDFだ。<br />出席番号。もちろん違う。<br />理由は、やっぱりない。<br /><br />好きになるのは、理屈じゃないんだ。理屈とか理論の対義語は、好悪の感とすべきである。<div class="blogger-post-footer">©三治</div>三治http://www.blogger.com/profile/14312372462432262892noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-1132651977804889562.post-81770801345666311602006-08-14T17:43:00.000+09:002007-07-18T17:45:01.718+09:00No.49 ニシパの恋人北海道は、あまり知られていないが、トマトの名産地である。<br />昼夜の寒暖差が大きく、日照が長く、また梅雨がなく夏季の降水量が少ない。<br />だから、果実には甘味がぎっしり詰まるのだ。<br />フルーツトマトで有名なところも多々あるが。私が好きなのは、道内最大の出荷量を誇る平取町のトマトである。<br />しかも、店頭によく並ぶ秀品・優品など所謂「正品」ではなく、形が崩れたり異様にデカかったりする「外品」、これがうまい。<br />好きなように膨らみたいだけ膨らんだヤツらは、コクのある旨味をたっぷり貯えている。<br />しかも、安い。<br />まあ、それが一番の購買動機だったりするんだが・・・うまいのは確かだ。<div class="blogger-post-footer">©三治</div>三治http://www.blogger.com/profile/14312372462432262892noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-1132651977804889562.post-23400196633975696852006-08-12T17:41:00.000+09:002007-07-18T17:43:26.412+09:00No.48 ケンタッキーフライドチキン子供の頃。たまに父が買ってくる、ケンタッキーフライドチキン。<br />それが我が家に姿を現わすと。戦争である。<br />3人兄妹に両親。そして大抵6ピースパック。1ピース余るのだ。<br />まず母が脱落する。いつだって自分から身を引く。1つ残してね、等と言い残し洗い物を片付けている。そもそも、さほど執着がない。<br />次は妹。私より7つ下である。スピードで勝負にならない。泣く、というリーサルウェポンは所持しているが、ケンチキでは発動しない。<br />ここからが、真剣勝負。<br />3つ上の姉は、手強い。弁が立つ上、食欲も女性の一生で一番旺盛な時期だ。<br />父は最大の強敵。何せ、酒と一緒に最初から3ピースほど確保する等反則使い放題。主は、やはり発言力が違う。<br />強敵を相手に編み出した私の必殺技。それは、<br />『気付かないフリ』<br />これだ。<br />まず、骨量の少ない胸か手羽元を狙う。<br />ひたすら食う。音速で骨までしゃぶりつくす。<br />蟹と一緒で、ケンチキを食う人間は手元に集中しすぎる面がある。<br />全員が手元を見た隙に、何食わぬ顔で2ピース目に手を伸ばすのだ。<br />かくて8割程の勝率で、半端1ピースは無事私の胃袋に収まるのであった。<div class="blogger-post-footer">©三治</div>三治http://www.blogger.com/profile/14312372462432262892noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-1132651977804889562.post-13601251045728918402006-08-12T17:40:00.000+09:002007-07-18T17:41:26.898+09:00No.47 足浴私は、疲れが足に溜まりやすい。<br />たとえ何ら運動をしていない日でも。疲れたな、と思うと膝から下に倦怠感がある。<br />足裏マッサージや湿布。いろいろ試してみたが、一番手軽で効果が高いのは足浴のようだ。<br />普段の入浴温度より、3~4度高めのお湯に、ふくらはぎの中程まで浸す。<br />普通の風呂と違い、頭に血がのぼらないのもいい。<br />ただただぼんやりと。来し方行く末などに思いを巡らせながら。ただただぼんやりと。<br />30分ほどぼんやりしていると、嘘のように足が軽くなる。<br />膝をぽきぽき鳴らしながら、床につくのである。<div class="blogger-post-footer">©三治</div>三治http://www.blogger.com/profile/14312372462432262892noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-1132651977804889562.post-12914337049806408412006-08-12T17:39:00.000+09:002007-07-18T17:40:19.472+09:00No.46 ヴィレッジ・ヴァンガード苫小牧エガオ店ビレバンの、最近できたようなとりあえず店出しとけ、みたいな店はあまり好きではない。<br />この店は、北海道でも相当早い時期に出来た、ビレバンならではの無節操さがよく残っている店だ。<br />あくまで通路を意識させない陳列手法、それでいて売り筋、品揃えのバランスが明確であり、かつ細部まで買い手の目が届くように並んでいる。<br />商品への愛を感じる店だ。店で何かを売る人間で、この店に何も感じないようではダメである。<br /><br />ところで。<br />私のこの店での、ちょっといい話。<br /><br />天井から吊してディスプレイしてあったウェスタンシャツが、どうしても欲しくなった。<br />無理しゃり引き下ろしてみたが、値札が無い。<br />店員さんに聞いてみた。<br /><br />三「これいくらですか?」<br />店「あーそれ。まだ値段考えてないんですよ。いくらぐらいだと思います?」<br />三「んー、3980円かな?」<br />店「じゃあ、それで。」<br /><br />得したか損したかは、知らない。だが、私は強烈に感動した。<div class="blogger-post-footer">©三治</div>三治http://www.blogger.com/profile/14312372462432262892noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-1132651977804889562.post-12578174071873984062006-07-14T17:36:00.000+09:002007-07-18T17:38:31.306+09:00No.45 ファーム富田実際に北海道に住んでいる人は、かなりの確率でそうなんではないかと思うんだが。<br />ベタな観光地には行ったことがない所が多い。<br />人が多い。それも傍若無人な観光客が多い。車が止められない。<br />のわりに、あまりいいと思えないことが多い。メシが高くてマズイ(北海道基準では)。<br />普段どこへ行っても空いているのを当たり前に思っている北海道人にとって、観光地はこの上なく不快な場所なのである。<br /><br />だが。だが。やはりいいところは、いい。再確認した。<br />中富良野のラベンダー園、『ファーム富田』である。<br />ご多聞に漏れず、ここも人が多い。観光客だらけだ。駐車場は脆弱。<br />メシは高いしラベンダーソフトがうまいわけがないと思う。<br />だが。だが。<br />眺望。景観の統一性。開花時期をラベンダーに合わせた多種多様な花々。みやげもの。完璧である。<br />道内観光の担当者は、ぜひ訪れるべきだ。もはや観光に多くを期待できないなんてのは、やることをやってから言うべきである。<div class="blogger-post-footer">©三治</div>三治http://www.blogger.com/profile/14312372462432262892noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-1132651977804889562.post-49190523783791632932006-06-24T17:34:00.000+09:002007-07-18T17:38:55.323+09:00No.44 青ダンプうちの会社の工場に、通称『青ダンプ』と呼ばれる、最大積載3tの、小さめのダンプがある。<br />1980年製。実に26年モノである。<br />そのポンコツぶりたるや、半端ではない。<br />何せ、ギアが入らない。<br />3速は振りかぶってエイ、ヤってやんないと入らないし、5速は入れて繋ぐとカシーと奇音を発して戻ってくる。<br />シフトダウン時など、2速以外どこにも入らないから、右折やカーブはクラッチを調節しながら5速のまま回るしかない。<br />クラッチは激重。ブレーキかと思うぐらい重い。<br />さらにアクセルベタ踏みで75km/hが精一杯という低回転ぶりであり、かつ5度ぐらいの登坂でも3速でなければ登れないというローパワーぶりである。<br />内装外装については、言うまでもないだろう。<br /> <br />だが、それがいい。<br />この車の運転が、私は大好きなのだ。この車以上に運転が楽しい車はない。普段営業で乗る某T社の最高級RV車よりずっといい。<br />実際、普段乗っている工場の人より、私のほうが乗りこなせる。<br /> <br />ところで、女の好みと車の好みは、共通するって言うじゃない。<br />俺の女の好みってどんな?<div class="blogger-post-footer">©三治</div>三治http://www.blogger.com/profile/14312372462432262892noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-1132651977804889562.post-86620090290192919762006-06-21T17:33:00.000+09:002007-07-18T17:34:26.091+09:00No.43 チョン・ジヒョンいわゆる韓流ブームには、乗り切れない私である。そもそも、4ヵ月ぐらい前まで普通に「カンリュウ」と読んでいたぐらいだ。<br />あの脂ぎるようなベタベタの展開に、拒絶反応を起こしてしまう。<br /><br />だが。例外はある。<br />チョン・ジヒョン演じる『彼女』シリーズである。<br />ベタさで言えば、コッテコテ。だが、チョン・ジヒョン一人でその嫌味を拭い去ってしまう。<br />まあ、早い話が、ああいうタイプが好きなのだ。<br />私の場合は、常にいいだけ振り回された挙げ句に振り飛ばされるのがオチだったが。映画の中ではそんなことはない。<br />現実逃避したい時には、うってつけである。<br /><br />よんさまぁって言ってるおばちゃんとあまり変わらないような気もするが。<div class="blogger-post-footer">©三治</div>三治http://www.blogger.com/profile/14312372462432262892noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-1132651977804889562.post-92038185856876210762006-06-21T17:32:00.000+09:002007-07-18T17:34:45.311+09:00No.42 終わらない歌ロックという、音楽とも、詩とも、芸術ともつかないものに出会ったのが洋楽からだった私にとって、多くの洋楽かぶれがそうであるように、日本のロックはあまり興味のないものだった。<br />むしろ、嘲笑の対称ですらあった。<br /><br />だが、年を重ねるほどに気付かされた。<br />私は、日本人だ。心に響く言葉は、やはり日本のことばだ。<br /><br />そういう意識がまだない、お気楽だった思春期の頃。<br />それでも直接こめかみを撃ち抜く奴らがいた。<br />意地を張ってCDで聴くことはしなかったが、知らないうちに口ずさんでいた。<br />そして、確かに彼らに、生きる力をもらっていた。<br /><br />終わらない歌を歌おう<br />僕や君や彼らのため<br />終わらない歌を歌おう<br />明日には笑えるように<div class="blogger-post-footer">©三治</div>三治http://www.blogger.com/profile/14312372462432262892noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-1132651977804889562.post-42778629595931887162006-06-11T17:31:00.000+09:002007-07-18T17:32:10.324+09:00No.41 バルセロナ初めて海外のサッカーを観たのが、ロナウドやストイチコフがいた頃のバルセロナだった。<br />理由はそれだけ。プロスポーツの贔屓チームなんて、得てしてそんなものだ。<br />ただ、それから10年経っても変わらず、恐らくクライフ当時から、ひょっとするとさらに前から、このチームに脈々と受け継がれるスピリットに、心酔しているのは確かである。<br /><br />某銀河系軍団のように、スターばかり揃えているわけではない。安い選手ばかりでもないが、このチームの補強は常に名より実。実の種類は常に『支配力』である。<br />現在のロナウジーニョ、デコ、エトー、メッシ。キラ星の如きスター揃いだが、皆名を上げたのはバルサにおいて、である。バルサが彼らに輝きを与えたのだ。<br />攻撃サッカー、と簡単には片付けられない。点を取れば喜ぶというほど、カンプ・ノウの客は単純に出来ていない。<br />チームが、ピッチの支配者として君臨する様を欲するのだ。<br />結果論に味気なさを感じる私が、魅かれてやまない所以である。<div class="blogger-post-footer">©三治</div>三治http://www.blogger.com/profile/14312372462432262892noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-1132651977804889562.post-61484393341708430582006-06-02T17:28:00.000+09:002007-07-18T17:30:13.772+09:00No.40 運転普通免許しかない私だが、仕事柄、車にばかり乗っている。<br />しかも、ただ乗っているというわけではなく、実に様々な車に乗れる仕事である。<br />自分の車は軽。営業車はランクル。社長の運転手をする時にはクラウン。注文が入ればハイエースや2tロングの平ボディトラックで自分で運搬する。<br />さらに加えて、4tダンプや20年物のギアが入らない2tダンプ、軽トラ、さらに工場での作業支援に入れば、免許もないのにショベルやフォークリフトを乗り回している。<br /><br />つくづく思うが、私は運転が好きなのだろう。操作することそのものに喜びを感じるのだ。<br />その喜びは、田んぼの真ん中をランクルで疾走する時も、リフトでよたよた積み込みするときも変わらない。<br />ペダルと、ギアと、ハンドル。たまにレバー。それだけで、しかもいずれもアナログな感覚で操作できる。たまらない快感である。<br /><br />大型免許や2種免許も取ろうかな、と考え始めている。<div class="blogger-post-footer">©三治</div>三治http://www.blogger.com/profile/14312372462432262892noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-1132651977804889562.post-34665707512508223562006-06-02T17:20:00.000+09:002007-07-18T17:28:51.692+09:00No.39 Google Earth地図が好きだ。<br />小学校に入る前から、東京23区道路地図を熟読し、地下鉄路線を完全に把握していた。<br />小学校4年生でもらう、地図帳。早く欲しくて、3つ上の姉のものを勝手に持ち出して喧嘩した。<br />今でも、どこかへ出かける旅程を立てようと地図を開くと、つい余計な所ばかり見て、一向に計画が立たなくなる。<br />Google Earthは、そんな私が今一番好きな地図。<br />衛星写真や航空写真を繋ぎ合わせ、地球を丸ごとweb上に再現してしまったものである。<br />一人旅が好きで、一人暮らしの頃はたまにあてどなく鈍行列車を乗り継いであちこち彷徨ったりしていた私にとって、こんなに楽しいものはない。<br />いつもの通勤路を辿ってみたり。思い出の場所を訪ねてみたり。行った事のない名勝を眺めてみたり。<br />眺めていると時間を忘れる。<br />折角地球丸ごと、どこへでも行けるのに、内弁慶な私は日本から出る事はないが・・・<div class="blogger-post-footer">©三治</div>三治http://www.blogger.com/profile/14312372462432262892noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-1132651977804889562.post-51858078813065295352006-06-02T17:17:00.000+09:002007-07-18T17:28:35.907+09:00No.38 ビッグカツおやつは300円まで。<br />普段おやつをほとんど食えなかった私は、無い知恵絞って考えた。<br />駄菓子を300円。相当うまい買い物をしないと。こんな機会は滅多にないのだ。<br />考えた。熱が出そうなほど考えた。考えながら、友達と買いに行った。<br />コンビニが珍しかった時代である。近所に一軒しかなかった駄菓子の豊富な雑貨屋は、同年代の子供であふれていた。<br />大好きな菓子があった。ビッグカツである。<br />だが、かなりの量が積んであった。この客数でこの在庫。あまり売れていない。<br />ピンときた。これが嫌いだなんて奴は見たことがない。<br />これしか、ない。<br /><br />翌日。おやつの時間。あちこちでスナックの袋を破る音。ミシン目をビリビリ開ける音。<br />私は、おもむろにビッグカツのうち一枚を取出し、極めてうまそうにムシャムシャと音を立てて食べる。<br />周囲の子供が色めきたつ。<br />次々に、交換の申し込みがくる。<br />私は、一枚30円のビッグカツを10枚。つまり予算全額を投資していたのだ。<br />大成功。<br />1000円分は様々な菓子を手に入れ、私は弁当で腹がいっぱいなのを少しだけ後悔した。<div class="blogger-post-footer">©三治</div>三治http://www.blogger.com/profile/14312372462432262892noreply@blogger.com0