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2006-06-02

No.35 冷烏龍茶漬け

人の味覚というものは、たやすく先入観に支配されるものである。
行列のできる店には常に行列ができ、尻軽女共は小洒落たフレンチなんて言えば尻尾をふってついてくるのである。
昨年のTVCMで、一気に市民権を得た冷茶漬けも、私が米以外満足な食材がなかった一人暮らしの頃に、初めて試みたときには、簡単には受け入れられなかった。
食ってみてその意外な食味を認めた者もいたが、多くは食わずに拒絶したのだ。
茶は、独特の風味が冷やして生きる烏龍茶がいい。しかも出来るだけ濃いもの。
具は梅干しとなめ茸、海苔。酸と塩が強すぎないように。
米そのものの味は温かいときよりくっきりし、何層もの香りは冷ややかな爽やかさとともに口のなかに広がる。
ガタガタ言わねえで食ってみろ。文句は食ってから言え。

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