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2006-04-20

No.4 岡村隆史

彼の笑いに、新しい要素は何もない。おどけた動きと表情がほとんどである。
ピエロであり、猿面冠者である。目新しさは何もない。
だが、あれだけ目新しさのない芸が、お茶の間に晒されてはや10年経とうとしている。
それでも未だ、私は笑わされ続けているし、そういう人が少なくないからこそ未だ一線にいるのだろう。
彼もまた、求道者だからなのだ。
多くの芸人が辿る、祭り上げられ、自分を見失い、使い捨てられる。
そういった流れとは無縁のところに居る。
相方・矢部浩之もまた基本に忠実なツッコミ芸であり、特定の師匠を持たない新世代の芸人でありながら、人の笑いの構造に忠実な安定感のあるコンビである。

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