伊藤園の商品開発は、独特である。
言わずと知れた「既成缶詰緑茶」のパイオニアであり、「お~い お茶」はその抜群のネーミングセンスもあってか永らく緑茶シェアのトップに座り続けた。
さらにそれに飽き足らず、野菜ジュースやスープ飲料等でも優れた手腕を見せている。
カテキンの健康効果に注目が集まり、各社製品は「お~い お茶」以来の伝統である薄めで冷やしてグビグビ飲みやすい製品と、カテキン濃度を高めた健康指向製品に二分化を始めた。
だが、そこに参入した伊藤園が出した答えは、「お~い お茶 濃い味」であった。
盲点である。彼らは飲みやすいお茶を濃くしたのだ。
コペルニクス的発想の転換。出来栄えも素晴らしく、従来の緑茶製品に物足りなさがあった層の新規開拓にも成功した。私もその一人。
それまでは烏龍茶を飲むことが多かったが、今はこれのみに近い。
明日も、濃い味を飲みながら出勤の束の間のドライブを楽しむだろう。
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