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2006-06-02

No.32 緑のたぬき

さて、今日は何を食べようか。
食べるのが面倒くさい。そもそも金が無い。
何か飯を食わずに生きていく方法はないだろうか。たまに、そんな馬鹿なことを考える。
それでも、どうしたって、生きている限りは腹が減るのである。
初めてそんな気分になったのは、多分平日に学校も行かず地方競馬に入り浸っていた頃だ。
昼飯も食わずに競馬ブックとにらめっこして、メインが終わる頃にもなればどうしたって腹が減る。食いたくなくても腹は減るのである。
仕方なく、そこにあるメニューで最も安価に腹を満たせるものを買う。
スーパーで買う値段の倍はする緑のたぬき。
だが、食べるとやはりほっとする。不思議なぐらい落ち着いて、落ち着きすぎて最終レースは大抵の場合当たらない。
それでもきっと、明日も食べるんだろうな。
そんなことを考えながら、とぼとぼ歩いて帰るのである。

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