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2006-06-02

No.37 ミスターイトウのバタークッキー

あまり裕福な家庭ではなかった。
周りの友人がみんな持っている物を、自分だけ持っていないのが私にとって当たり前だった。
ファミコン。マンガ。キン消し。ビックリマン。みんな私には無縁だった。
野球を始めれば、グラブは母のソフトボールのお下がり。
小2の時に買ってもらった自転車が宝物で、6年になっても乗っていた。

そんな家だ。おやつなど滅多に出ない。
たまに母が買ってくれるミスターイトウのバタークッキーが、何より楽しみだった。
3人兄弟。一人5枚ぐらいしか食べられない。どう食べるのが一番おいしくおなかいっぱい食べられるか。いつも考えて、結論は。
牛乳に浸して食べること。

今でも、結論は変わっていない。ふやふやになるまで浸して食べるのが一番だ。

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