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2006-12-17

No.61 あ、安部礼司

低い位置に限界のあるメディアが好きなのかもしれない、と最近思う。
テレビドラマはほとんど見ない私だが、同じように下らない内容でもラジオドラマはやっていれば必ず聴くようにしている。
北海道では、土曜夕方の『トヨタドライビングシアター』と、日曜夕方の『あ、安部礼司』である。
特に、世代的にツボなポイントが多い後者は、聴き逃すと悔しいぐらいだ。

ラジオドラマでは、テレビや映画とは違い、場面の情景は脳内で組み立てることになる。
それが、楽しいのだ。
テレビドラマはある意味、考える余地を減らすことを目的としている。『渡る世間』や『水戸黄門』が典型だ。
そのわかりやすさが、私にはつまらんのだ。わかりやすいからこそ、リアリティに欠く。
所詮テレビだから、というエクスキューズは私には通用しない。
言わなくていいこたぁ、言うな。と言いたいわけだ。

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